マニュアルで管理するものとは?

2009年10月23日

マニュアル化の推進は人が考えない様にする為ではない という記事にて、マニュアルに期待している役割について述べました。

もう一つマニュアルの果たすべき役割を上げるならば、「仕事の『手法』を管理する」というものがあると思います。

 

 

社員全員が自立して考え行動するためにも、マニュアルは非常に有効な力を発揮します。マニュアルがあることによって、細かな事に気を取られることなく、本質だけを追いかけ、より高度でクリエイティブな仕事をできる様になるからです。

また、マニュアルが整備され、その通りに行動し、マニュアルが無くても自然と手が動く状態になれば、そのマニュアルが作られた目的、趣旨、作成した人の想いなどに気づくことができる様になります。まさに、「形から入って、心に至る」というものです。

様々な知識が繋がる時という記事でも記載しましたが、武道にしても、スポーツにしても、茶道や華道などにおいても、ひたすら基礎である素振り、型を繰り返し、繰り返し行います。それこそ、意識しなくても自然と出来る様になるまで、たたき込むわけです。するとある日開眼します。その真髄が見える様になるのです。「悟り」の境地というものかもしれません。これが「守・破・離」の「守」です。

この「守」の状態を作るために、マニュアルが必用です。これがなくては、「守」はできません。マニュアルがないのに、「守」をすることはできず、心に至ることはできないのです。

 

仕事で言えば、このマニュアルは仕事の手法について、様々なことを記載しているはずです。マニュアルの整備とは、仕事の手法の整備であり、管理なのです。

マニュアルを改善するとは、仕事の手法を改善するという意味と同義です。

マニュアルの管理とは、手法の管理であって、人の管理ではないという点には注意が必要です。

 

マニュアルを改善するためには、「守」により到達した「心」を開き、心の目で中身をみて、現在のマニュアルを改善するわけです。これが「破」になります。

そして、全面的に手法を改めることこそ「離」です。

 

いずれの場合も、管理するのは「手法」です。しかし変わるのはマニュアルを利用して仕事をしている人達の考え方、気持ちです。

手法を管理することで、人の心に影響を与えているのはおもしろい点かもしれません。

間違えてはならないのは、人を管理するためにマニュアルを利用してはいけないということ。

たぶん、そのマニュアルは使われなくなり、ムダになります。

 

マニュアルは、心を伝えるための道具として使えますが、あくまでも「手法」を管理することによって、そうした効果が得られるのです。

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